「耳管開放症」ってご存じですか？
妊婦さんの5人に1人くらいの割合で、自分の声が響く、耳が詰まる、呼吸音が響くなど、耳に不快な症状が現れる人がいます。
ちゃちゃ私も長女の時に初めて、何の前触れもなく突然耳の聞こえが悪くなり、自分の声や呼吸音が頭の中に響く感じがして嫌だったな。
でも感じたことのない人にはなかなかわかってもらいにくい症状です。
「この耳の違和感は何だろう？」と感じている妊婦さん、必見です！
自分の声が頭に響く違和感の正体は耳管開放症
耳管開放症とは、普段閉じているはずの耳管が開いたままになってしまい、不調が現れる病気です。
耳管とは耳と鼻をつなぐ管ですが、通常は閉じていて、中耳の圧調節が必要な時に開き、またすぐに閉じます。
耳管開放症はこの調節がうまく出来ないために、違和感が生じます。
耳管開放症の症状と原因
主な症状は3つです。
- 耳閉感・・・耳が詰まったような、ボーっとした感じ
- 自分の声が響く
- 自分の呼吸音（特に鼻呼吸）が響く
耳管開放症の原因は、妊娠以外にも
- 急激な体重減少
- 脱水
- ピルの服用
- 加齢
などが挙げられ、耳管周りの脂肪や水分が減少することで、耳管が開いたままになってしまうようです。
耳管開放症の治療法
主に漢方での治療になるようです。
加味帰脾湯（かみきひとう）…妊婦さんでも飲めます
補中益気湯（ほちゅうえっきとう）
漢方とは別に、私は頭を下げると耳管周辺の血流が増加し塞がり、一時的に症状が治まっていたので、症状が出た時には家なら横になったり、外出中なら少し深いお辞儀をするように頭を下げていました。
私が妊娠中に感じた耳の違和感
3人の子どもを出産した私ですが、3回ともこの耳管開放症の症状に悩まされました。
長女妊娠中の耳の違和感
長女を妊娠中の4ヵ月頃、初めて耳が詰まるような症状を感じるようになりました。
だから疲れのせいだろうと、最初は何の気にも留めていませんでした。
でも妊娠週数が進んでいくにつれ、頭の中に自分の声が響き、鼻呼吸の音がゴーゴーと鳴り響く症状がどんどん強くなっていったのです。
何の前触れもなく、急に現れる症状に不安になり始めた頃、横になっている時には全く症状が出ない、症状が出るのは立っている時と気が付きました。
以降の妊婦健診で相談したところ、漢方のお話も聞きましたが、私自身が飲み忘れをしやすく、今の頭を下げる解消法で対処出来ているという事、出産したら症状は無くなると説明されたので、そのまま過ごしていました。
そしていざ出産・・・
もう、いつなくなったのか分からないくらいいつの間にか症状はなくなっていました。
私の場合、退院する時には確実になくなっていました。
あくまでも私の場合です。
切迫早産だった3人目の症状は軽かった
3人目妊娠中に切迫早産になり、中期から後期に自宅安静と入院を経験しました。
ちょうど少しずつ症状が出始めた頃でしたが、安静に横になっている時間が長かったせいか症状は軽く、食事やお風呂など体を起こしている時に出るくらいでした。
そしてやはり出産し、退院する頃には症状はなくなってその後違和感に悩まされることはありません。
まとめ：妊娠中の耳の違和感は、出産すると無くなることが多い
妊娠がきっかけで耳管開放症になった人で、何の治療もしなかった場合でも産後約1ヵ月もすれば症状は治まるそうです。
妊娠するといろんなマイナートラブルに見舞われますが、耳にも不調が出ることがあるとは知りませんでした。
妊婦さんの5人に1人がなる症状とも言われますが、何とも表現し難い症状なので、実際には認知はまだまだ薄いようです。
だからこそもっといろんな人に知って欲しい。
特に旦那さんやパートナーの男性の方に！
妊娠した奥さんやパートナーの女性が「耳が変だな」と言っていたら、ぜひ教えてあげてください。
私はやらなかったけど、漢方での治療も出来るし、症状が和らぐ方法もあります。
不調が出たら、些細な事でもまずは産婦人科で相談してみてください。
取り除ける不安は早めに解消に、妊娠期を楽しく過ごせますように・・・！
それではまた☆